2025-09-10業務案内
【解説】絶縁監視装置とは?漏電するとどうなる?

ムサシ 絶縁監視装置
今回の記事では、絶縁監視装置とはどういった機械で、本当に必要なものなのか、について解説します。
1.絶縁性能とは?
絶縁監視装置の説明をする前に、用語の説明をします。
(1)漏電
まず、「漏電」とはどんな状態でしょう?
漏電とは、電気が本来の通り道を外れて漏れてしまっている状態のことを言います。
漏電すると、その機器を触れた人が感電したり、火災が起きるなどの危険性があります。
そのため、漏電が起きた場合はすぐに対処する必要があります。
(2)絶縁性能
電気を通しにくく、電気が外部に漏れない性質のことを「絶縁性能」といいます。
例えば、電気のコードなどは電気が漏れないように「絶縁体」であるビニールで覆われています。
この絶縁性能が低下していると、漏電しやすい状態となってしまいます。
2.絶縁監視装置の役割
絶縁監視装置には、この絶縁性能の低下を検知して知らせる役割があります。
絶縁監視装置が漏電を検知した時の流れは以下のようになります。
異常検知した時の流れ
1.監視中のトランスの回路で漏電が発生(漏れ電流を検出)
2.絶縁監視装置が信号を出力(主任技術者へメールが届く)
3.主任技術者はお客様へ連絡
4.主任技術者は現場へ向かって確認する
工事の際に、配線を誤って接続したことで漏電と同じ状況になる場合があります。
工事業者が気づいて直せば、漏電はすぐ復旧します。
正常に戻った場合は、「復旧信号」が出るので、主任技術者は現場へ訪問する必要がなくなります。
3.絶縁監視装置を設置する大きな理由
さて、詳しい方ならご存じかと思いますが
この絶縁監視装置は、業者のほうが「つけてください」と勧めてくると思います。
なぜでしょう?
漏電にすぐ気づいて対処するため?
それももちろんありますが、もっと大きな理由があります。それは
点検を隔月点検にするためです。
これは法律(電気事業法施行規則)で決められていることなのですが、
通常、月に1度の点検が必要なところ、
絶縁監視装置を取り付けると2か月に1回で済むのです。
さらに、これは単に点検頻度を減らせるということだけではなく、
技術者がより多くの物件を点検できることにもなるのです。
売り上げが増えることにつながるので、保安法人などの会社はこの絶縁監視装置の設置を勧めるのです。
では、絶縁監視装置をつける意味はないのか?というとそんなことはありません。
やはり、漏電や停電などの異常があった際に、留守中でも深夜でも、すぐに主任技術者へ連絡が届くのは
いざというときに安心です。
必ずつける必要はないですが、予算が合えば設置することをお勧めします。
4.絶縁監視装置の費用などについて
絶縁監視装置の設置について、契約方法や設置費用、運用費用など、条件は会社によって異なると思います。
当社では、契約時に1度だけお客様に費用をご負担いただいております。
運用費用は月々の点検費用に含んでおります。
たまにリース契約を必要とする会社もあるかと思います。
分割して支払えるのは便利ですが、リース契約は複数年となることが多いので、途中解約が難しくなる点には注意が必要です。
費用や点検内容など気になることがございましたら、お気軽にご連絡ください。
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