2025-01-29業務案内
【注意】波及事故への対策はお済みでしょうか
PAS・UGSを取り付けて波及事故を防止しましょう
先日、需要家の引き込み口にPAS(気中負荷開閉器)を新設しました。

PAS(気中負荷開閉器)
【用語説明】
PAS(気中負荷開閉器)とは、電力会社から電気を送ってもらう入口に取り付けるスイッチ(開閉器)です。
万が一、自分の設備で事故が起きてもこのスイッチがオフになることで、事故電流が近隣に広がること(波及事故)を防ぎます。
UGS(地中線用負荷開閉器)とはPASと同じ役割で、地中配線の場合に取り付けるスイッチ(開閉器)です。

高圧受電設備の引き込み方法(関西電力より引用)
こちらの需要家ではこれまで、
「電力会社の開閉器」→「ケーブルの接続点」→「需要家の設備(キュービクル)」
というように電力会社から電気を送ってもらっていました。
今回は、これを
「電力会社の開閉器」→「需要家の開閉器」→「需要家の設備(キュービクル)」
というように、電力会社と需要家の間に新たに開閉器を設置しました。
これにより、万が一需要家側で事故(短絡や漏電)が起きた場合も、
新たに設置した開閉器がオフになって近隣へ事故が拡大することを防ぐことができます。
工事前後の様子

PAS取り付け前

PAS取り付け後
もともとは上の写真のように、開閉器がありませんでした。
この接続部分を「責任分界点」と呼び、
事故があった場合はここを基準にどちら側に原因があったかを調べます。
この責任分界点に設置する開閉器を「区分開閉器」ともいいます。
例えば写真に写っているケーブルが経年劣化で、
それが原因で事故になった場合は、
ここに開閉器がないので、電力会社側へも事故電流が広がります。
今回、ここに開閉器を取り付けましたので、
万が一、事故があっても事故電流はここで切り離されるので安心です。
ちなみに、その事故電流を検知して、PASに信号を送っているのが
SOG制御装置といって、このようなものです。

SOG制御装置(配線前)
国もPASの設置を推奨しています
このように波及事故防止に効果的なPASですが、
実は国も設置を推奨しています。
PAS(負荷開閉器)の設置・更新のお願い(関東東北産業保安監督部)
(外部リンクへ飛びます)
当社、電気検査協会ではPASやUGSの取り付けを行っております。
この記事を読んだ方は以下のように感じてませんでしょうか?
どうしよう、うちはまだPASをつけてない…
見てもらってる業者さんの金額は高くないのかなぁ?
そもそもPASがついているかわからない…
このように思っている方は、ぜひ、お気軽にご相談ください!!
(お問い合わせリンクはページ上部または下部にございます)